両手を空けたい、荷物もすぐ出したい。普段と防災に使うコアルーバッグ

屋外でリュックライク・コアルーを背負う男性と、色違いを持つ女性

防災にも使えるリュックを、普段の通勤や子どもとの外出でも使いたい。でも、スマートフォンやハンカチを出すたびに背中から下ろすのは手間です。子どもと手をつないで歩く間と、立ち止まって物を取り出すとき。使いやすいバッグの位置は変わります。

歩くときはリュックに、物を出すときは体の前へ。同じバッグの掛け方を変えられるのが、コアルーです。今回は、リュックに近い形の「リュックライク・コアルー」を中心に、普段の外出と避難時の使い分けを見ていきましょう。

冒頭写真:コアルー公式「リュックライク・コアルー」より引用。

この記事の目次

歩くときは背中へ。荷物を出すときは前へ

「リュックライク・コアルー」は、縦型に近い形のトートリュックです。両肩で背負うだけでなく、肩掛けや、体の前で持つ「前抱え」にも切り替えられます。子どもと歩く間は背中に、立ち止まって物を出すときは体の前に。同じモデルの着用写真で見比べてみましょう。

歩くときは、両肩でリュックとして背負う

子どもの手を引くときや買い物袋を持つときには、バッグを背負う形を選べます。リュックに近い見た目で、両肩にベルトを掛けて背中側にバッグを持てます。

リュックライク・コアルーを背負った後ろ姿。両肩にベルトが掛かり、バッグが背中側にある
リュックライク・コアルーを背負った姿。バッグを手で支えずに持てる形です。
画像引用:コアルー公式「リュックライク・コアルー」

手元で中身を見たいときは、前抱えに

ベルトを両肩に掛け、バッグをお腹の前に置くのが「前抱え」です。立ち止まってスマートフォンを確認したり、ハンカチを取り出したりしたいときに、開口部を手元へ持ってこられます。

リュックライク・コアルーを前抱えにし、手元のスマートフォンを見る姿。両肩にベルトが掛かり、バッグが腹部の前にある
同じモデルを前抱えに。バッグを体の前に持ち、手元でスマートフォンを確認している姿です。
画像引用:コアルー公式「リュックライク・コアルー」

リュックの出し入れが面倒で肩掛けに戻していた人にも、持ち方を一つに決めずに使える選択肢です。掛け心地は体格や荷物で変わるので、普段入れる物を入れた状態で確かめましょう。

いつもの持ち方が、避難のときにも役立つ

子どもと外出するときも、避難が必要になったときも、荷物のために手をふさぎたくない場面があります。一方で、避難先では連絡のためにスマートフォンを出したり、必要な物を手元で探したりする時間もあります。

移動中は両手を使える持ち方、落ち着いて物を出すときは前抱え。普段から切り替えに慣れておけば、必要なときも使い慣れたバッグで荷物を扱えます。

ただし、普段の小さなバッグだけで、避難生活に必要な物をすべて運べるわけではありません。台東区も、常時携帯するバッグと緊急持ち出し用のバッグを分けて案内しています。日常の携帯品と、避難時に追加で持つ物を分けて考えましょう。

大きいモデルでも、入るだけ詰めると持てなくなります。中身を入れて背負い、自分で歩ける重さか、腕を通せるかを確認しておくことが大切です。

どうやって変える?腕を通す動きを見てみる

背中と前を使い分けるために、どこへ腕を通すのでしょうか。掛け方を変えるたびにベルトの金具を外す必要はなく、次のように動かします。

リュックへ:ベルトを広げて、両肩に通す

ベルトを左右に広げ、腕を通して両肩で背負うまでのコアルー公式実演
ベルトを左右に広げてから腕を通し、バッグを背中側へ。ベルトを外して付け直す動作はありません。
画像引用:コアルー公式「コアルーについて」

実演では、まずベルト中央のパッドを手に持ち、細いベルトを左右へ広げています。そこへ左右の腕を通し、バッグを背中側へ回して背負う形にしています。歩きながら切り替えようとせず、立ち止まって動きを確かめると分かりやすくなります。

前抱えへ:肩掛けから、腕を片側ずつ通す

肩掛けのバッグのベルトに腕を片側ずつ通し、両肩で前抱えにするコアルー公式実演
肩掛けの状態から、ベルトの間に腕を片側ずつ通します。両肩にベルトが掛かると、バッグがお腹の前に収まります。
画像引用:コアルー公式「コアルーについて」

前抱えは、斜め掛けのバッグを前へずらしただけの形とは違います。両肩にベルトが掛かり、背中側にもベルトが渡る形です。実演の途中には横向きのカットがあり、ベルトが背中側へ回る様子も確認できます。初めて使うときは、鏡や実演を見ながら腕を通す位置を確かめてみてください。

動きを続けて見るなら、開発者による公式の掛け方解説も参考になります。

5通りの違いは、ベルトとバッグの位置にある

公式の図には、5つの掛け方が並んでいます。下では図の番号に沿って、ベルトとバッグの位置を説明します。とくに3と4はどちらもリュックの形ですが、ベルトの通り方が違います。

コアルーの5通り。1斜めの肩掛け、2メッセンジャー、3胸元にベルトが渡るリュック、4背中側にベルトが渡るリュック、5前抱え
5通りの掛け方。3と4はリュックの2つの形です。
画像引用:コアルー公式「コアルーについて」
  1. 斜めに掛けるショルダー:一本にまとめたベルトを斜めに掛け、バッグを体の横に。
  2. メッセンジャー:腕を通してベルトの形を変え、バッグを脇から後ろ寄りへ。
  3. 胸元にベルトが渡るリュック:バッグを後ろに置き、胸側にもベルトが渡る形。
  4. 背中側にベルトが渡るリュック:両肩にベルトを掛け、背中の中央をベルトが横切る形。バッグは腰の後ろに。
  5. 前抱え:両肩にベルトを掛け、バッグをお腹の前に。
同じ赤いバッグで斜めの肩掛け、メッセンジャー、胸元にベルトが渡るリュックを比較した公式写真
図の1〜3を写真で比較。肩掛けから腕を通すと、ベルトの通り方が変わります。
画像引用:コアルー公式「コアルーについて」

最初から5つすべてを使う必要はありません。まずは「移動は背中、出し入れは前」の2つから、自分の外出で使いやすい形を試せます。

きっかけは、子どもと出かけるときの不便だった

このバッグを開発したのは、株式会社COAROO代表の池 成姫さんです。最初から防災用を目指していたのではなく、子育て中に感じたバッグの使いにくさが出発点でした。

トートバッグは手がふさがる。斜め掛けは荷物が重いと片方の肩がつらい。リュックは中身を出しにくい。池さんは、どれか一つを選ぶたびに別の不便が残ることに困っていました。

そこで考えたのが、トート、斜め掛け、リュックを一つにまとめるベルトの構造です。日本のおんぶ紐やたすきにも着想を得て、子どもたちの幼稚園バッグを手作りしながら形を試していきました。

後から、使っている人たちに「防災にもいいよね」と言われるようになったと、池さんは話します。荷物を持って子どもと移動するときや、避難先の体育館で過ごす場面を思い浮かべ、本人も防災とのつながりに気づいたそうです。

「普段から使ってるもので防災にも使う」。池さんの言葉は、防災のためだけにバッグをしまっておくのではなく、いつもの暮らしで機能を使ってほしいという思いを表しています。

旅行バッグを、使わない間は備えの置き場所に

池さんが勧めていたのは、旅行用の大きなバッグに、防災用品を小袋に分けて入れておく方法です。旅行へ行くときは小袋ごと取り出して使う。旅行のない間も、バッグを眠らせずに使う工夫です。取り入れるなら、次のように「戻す」ところまで手順にしておきましょう。

  1. 持ち出す物を、小袋やポーチに分けてバッグに入れる。
  2. 旅行へ行くときは、袋ごと取り出して中身を入れ替える。
  3. 帰宅後は、防災用品の袋をバッグへ戻す。

取り出した防災用品をそのままにしないよう、旅行の片付けと「戻す」をセットにしましょう。食品や電池の期限も、入れ直すときに確認できます。

では、普段の外出や旅行に使うなら、どの大きさが合うでしょうか。次の3モデルを、いつもの荷物と比べてみてください。

普段の外出と防災に。荷物に合う3モデルを選ぶ

普段のリュックとして使いたいならリュックライク・コアルー、近所の外出や旅行先のサブバッグにはエバーミニ、子どもの荷物や着替えが多い日にはエバーL。使う場面と荷物に合わせて比べてみましょう。

エバーミニを背負った女性の横向きの着用例。バッグは腰の後ろ寄りに収まる
エバーミニの着用例。小さめのバッグを背負って外出する姿が分かります。
写真引用:コアルー公式「エバーミニ」
エバーLを肩に掛けた女性の全身の着用例。大きめのバッグが脇にある
エバーLの着用例。肩に掛けたときの、体に対するバッグの大きさを見られます。
写真引用:コアルー公式「エバーL」
リュックライク・コアルーを背負った着用例と商品写真

リュックライク・コアルー|通勤にも、子どもとの外出にも

リュックライク・コアルーは、普段のリュックとして使いたい人の候補です。A4ファイルを縦・横どちらでも入れられ、PC用ポケットもあります。書類を持つ通勤の日も、子どもと出かける日も、背負う形と前抱えを使い分けられます。

価格は税込14,850円。重さはベルト込みで約640g、底面の幅33cm×高さ32cm×マチ12cmです。普段の荷物に携帯用の防災用品を足すなら、入る量と、背負ったときの重さを一緒に確かめましょう。

写真引用:コアルー公式「リュックライク・コアルー」

リュックライク・コアルーの商品を見る

コアルー エバーミニをリュック掛けにした使用例と商品写真

エバーミニ|買い物や散歩に

エバーミニは、近所の買い物や散歩、旅行先のサブバッグに向く小さめのモデルです。普段の必需品をまとめるバッグから試したい人の候補になります。

価格は税込11,000円。重さはベルト込みで約340g、底面の幅25cm×高さ22〜24cm×マチ10cmです。小さめでも5通りの掛け方が使えるので、外出先で持ち方を変えたい人に合います。

写真引用:コアルー公式「エバーミニ」

エバーミニの商品を見る

コアルー エバーLを肩に掛けた着用例と商品写真

エバーL|旅行や荷物の多い日に

エバーLは、旅行や子ども連れの外出など、荷物の多い日に使いたい大きめのモデルです。着替えや飲み物など、かさばる荷物を持つ人の候補になります。使わない間は、小袋にまとめた防災用品を入れておく方法もあります。

価格は税込13,750円。重さはベルト込みで約650g、底面の幅35cm×高さ30cm×マチ17cmです。必要な物が入るかとあわせて、中身を入れた状態で自分が持てるかも確かめて選びましょう。

写真引用:コアルー公式「エバーL」

エバーLの商品を見る

価格と仕様は2026年10月27日の公式商品情報に基づきます。最新の価格・色・在庫は各商品ページをご確認ください。

収納写真は、自分が持つ物と見比べる

リュックライク・コアルーの内側。ポケットにノートやペン、小物を分け、飲み物のボトルも入れている
リュックライク・コアルーの収納例。ノートやペン、小物、飲み物などを分けて入れた様子が分かります。
画像引用:コアルー公式「リュックライク・コアルー」

写真の収納例がそのまま自分に必要な量とは限りません。子どもの着替えや飲み物、防災のための携帯品を足すなら、入るかだけでなく、取り出す物がポケットに収まるかも確認しましょう。

バッグを選ぶときは「持つ」と「出す」を一緒に試す

コアルーが気になったら、普段入れる物を決めて、背負ったときと前抱えにしたときの両方を考えてみてください。よく出す物に手が届くか、掛け方を変える動作が自分に合うか。使う場面から選ぶと、機能の数だけでは見えない違いが分かります。

サイズに迷うときは、今使っているバッグの幅・高さ・マチも測ってみてください。掲載寸法と比べると、自分の荷物に合う大きさをつかみやすくなります。

毎日の外出で使えることを、必要なときの備えにもつなげる。まずは財布、飲み物、書類、子どもの着替えなど、いつも持つ物を書き出してみましょう。その荷物に合う大きさを選び、「持つ」と「出す」の両方で使えるかを比べてみてください。